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2012年11月24日

教師による反撃

 沖縄県内の県立高校で、早朝や放課後などに生徒指導にあたる教員の手当として保護者からのPTA校納金をあてていたことが、自民党の義家弘介氏が今年3月9日の参院決算委員会で取り上げ、「公益を害する裏手当だ」と追及しました。

教師による反撃

この国会質疑は、事前に学校関係者に漏れており、「義家がとんでもない質問をするから視るべし」と、情報が駆けめぐっていたようです。

つまり、国会の中に、教職員と繋がっている連中がおり、事前に内容が漏れていたということ。
その件については、今後ここで詳細を明らかにしていきたいと思います。

さて、この問題が浮上したあと、「現職教職員」らが、己は匿名で、問題提起をした保護者たちの個人情報をインターネット上に流し攻撃しました。

個人の身体的特徴だけではなく、教員しか知り得ない、問題提起をした保護者の子供の情報までをも、インターネット上に晒し、教員どうしで炎上させる、ということが延々と行われたのです。

その中で悪質な「@junten」というハンドルネームの者は、下記のような言葉をインターネット掲示板にて吐き散らかしています。
その言葉は、教職員が紡いだとは思えない、汚物のような言葉を吐き続けたのです。



>●●●●元会長は本来の右翼団体の役員として、●●の●●●●●をしながら八重山教科書問題に関わっていくでしょうね。
>今回の騒動だって元は教科書問題で教育長側と対立したのが発端だもの。ゼロ校時やPTA会費の話はただの嫌がらせ手段。
>これに気づかずユーシの会として踊っていたメンバーもどうなる事やら…

>県PTA連合会から孤立している●●●のPTA会長と高校生のいない
>教師を妬んでいる人たちが「PTA有志の会」というのを作って行ったみたいだけど、相手にされなかった。
>それで、よけいむきに成っているみたい!

>沖縄の学習改革は始まって日が浅い。
>しかし、着実にその成果は上がりつつあった。

>今回の件は、自称右派の「2ちゃんねる馬鹿脳」が引き起こした沖縄県学習改革に対する妨害である。

>手当てはダメだけど勤務時間外のゼロ校時はボランティアで継続しろって、●●●のPTA会長はキチガイかよw

>●●●なんて全国レベルで見れば普通も普通、中の中レベルの高校。
>●●高校でも上の下。もしかしたら両校共にもうちょっと低いかもしれない。
>沖縄は全体的にまんべんなく学力が低いからこうなる。

>で、ここまで学力が低い一番大きな理由が「親も学力が低く、家庭教育の意識も責任感も弱い」から。その家庭の過失を補う為に0校時があるんだから、筋として学校に金を払うべきだろう。
>「無償奉仕をやるべき」なんて戯れ言を宣う人は、どの業界に対しても悪質クレーマーでしかないから無視していい。


これだけではありませんでした、
おかしいと声を上げる保護者に対しモンペ野郎・キチガイと罵倒し続けたのです。

沖縄の生徒たちの学力が低いのは親のせい、それを俺たちが補ってやっているのだからを別途差し出すのは当然だろうという考えが正気といえるのだろうか?


全ての教職員がこうではないと思います。
教員として現場に配属されたときには、すでにこのシステムが出来上がっており、疑問を挟むことはできなかったのだと。
しかし、私はこう思います。
本土の教職員と同等の賃金を頂いておきながら、学力を同程度に引き上げられない教員自身の資質は問われないのかと?


さて、わが組織のネット担当者たちによって、この発言をした教職員の身元調査が開始され、ほどなく、この教職員の氏名、年齢、勤続年数、勤務する高校名、担当教科、担当部活、通勤に使用する車両などその他の詳細なデータが明らかになりました。

そして彼は、我々に身元を突き止められたと知ったとたん、自身のブログやTwitterすべてを閉鎖し、逃亡しました。
私たちは証拠を揃えおり、いつでも苦情を申し立てすることができます。
でも、いまそれを仕掛けることは考えておりません。
当該高校の保護者を通じ調査したところ、生徒に慕われる優秀な教員であるとの複数の情報が得られたからです。

教員としてのキャリアに傷をつけることは簡単です。
しかし、この教員が今後、沖縄の学力向上のために尽力してくれるのではという期待から、私たちは処分を申請することを見合わせる決定をしました。
この教員にも、先生と慕う生徒がおり、大切な家族がおり、守るべき生活があります。
それを潰してまでやる必要はありません。
また、この問題は教員個人の問題ではなく、違法行為を放置してきた行政の責任だと考えているからでもあります。

過去10年間に遡ると、なんと10億円を超えるお金が、法的根拠もないまま、違法に支払われてきました。

これは、5億円の不正補助金問題で100条委員会に提出されている識名トンネル事件の2倍の額です。

違法に支払われてきたお金をどうするのか?
責任の所在はどこにあるのか?

沖縄の教育界の膿を出し切り、生徒たちのために尽力する真の教職員を支援し、子供たちに輝く未来を実現させるための教育環境を取り戻さなくてはなりません。
これから私たちが取り組む山は、限りなく高いのです。




Posted by 沖縄教育オンブズマン協会 at 15:28│Comments(2)ゼロ校時手当問題
この記事へのコメント
 ゼロ校時、勤務時間内の放課後補習に対する保護者からの金銭徴収は、沖縄県に限ったことではありません。
 S県でも進学校を中心に行われてきました。それは保護者からあまねく集めた県費外諸費の「後援会費」から教員に支給されていました。兼職・兼業の禁止に抵触し、給与の二重取得の面もあり、近年では行われなくなりました。
 元々は教職員組合と管理職の妥協の産物でした。
Posted by 森 虎雄 at 2012年11月25日 12:10
現在のあり方に疑問を持った保護者が、勇気を持って立ち上がったことで、いままでの悪しき弊害が明るみに出ました。
しかし、未だに「生徒のために」という金看板を下げて、札を数え、舌なめずりをする教師たちもいます。
将来的には、教育システムそのものの見直しが必要とされることでしょう。
Posted by 沖縄教育オンブズマン協会沖縄教育オンブズマン協会 at 2012年11月26日 16:58
 
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